2011-04-09

原田武夫『劇場政治を超えて―ドイツと日本』 (ちくま新書)

 たまにゃ本だって読むし、簡単に感想ぐらい書くさ。

原田武夫『劇場政治を超えてーードイツと日本』読了。書かれたのは二千三年で、まさに小泉内閣のころだったか。でも今の民主党政権に読み替えてれば、2011年現在でも大方納得できる内容になっている。また危機だからこそ独裁に陥りやすいという主張は、大地震を経験した今まさに読むべきなのだろう。

問題が難しい分、結論が曖昧で弱いと感じた。この政治が立ちいかない状況に対して、結局「考えろ」だけではアクチュアルな行動には移せないんじゃないかなぁ。あと暗黙のうちのドイツマンセーもちょっと鼻に付く。

当時まさに抵抗勢力そのものだった人が書いてるので、現在ろくすっぽ出回ってないのが惜しい。図書館にあればいいのだけれど。

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